土木構造物のLCC(ライフサイクルコスト)低減に向けた取り組み
土木構造物のLCCは、初期建設費だけでなく、修繕更新費や維持保全費、一般管理費および解体費などで構成されます。とかく土木構造物のコストは、初期建設費だけで評価されがちですが、初期建設費は氷山の一角です。現在の初期建設費だけの評価で土木構造物の種類や工法などについて選定している方法では、私たちの孫子(まごこ)の代に大きな負の遺産を残してしまうことになります。それよりも、その土木構造物を長期にわたって維持していくためには、初期建設時に、生涯おいてにかかる総コスト(LCC)において高い割合を有する修繕更新費や維持保全費、一般管理費、解体費などについても評価して、土木構造物の種類や工法、修繕計画、維持保全計画、調査診断計画、建替え計画などについて選定する必要があります。
街路ではこのLCCをいかに低減するかに十分留意して、お客様や発注者の方々の予算に合わせて、ベストな提案を行わせていただきます。
土木構造物のLCA(ライフサイクルアセスメント)低減に向けた取り組み
土木構造物におけるLCA(ライフサイクルアセスメント)とは、土木構造物のライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―土木構造物建設-維持・修繕-廃棄・リサイクル)又はその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法です。LCAは、ISO(国際標準化機構)による環境マネジメントの国際規格の中で、ISO規格が作成されています。
現在、LCAの一手法として、土木構造物AとBに関連するCO2排出量をLCAを用いて比較して、よりCO2排出量が少ない土木構造物を採択する手法などが用いられています。
街路では道路部門のコンサルティング事業として、道路構造物のライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―道路構造物建設-維持・修繕-廃棄・リサイクル)の各工程において排出されるCO2排出量を分析し、よりCO2排出量の少ない道路建設計画や維持・修繕計画、廃棄・リサイクル計画などを提案させていただく事業を行っております。