寒い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
埼玉県八潮市の陥没事故が連日報道されています。
皆さまもご不安に思われているかと思いますが、特に私道沿いにお住まいの方は、私道内の下水がどうなっているか、気になる方も多いのではないでしょうか?
まず公道と私道の違いについて簡単に。
公道 →区、都、市区町村などが管理する道路
私道 →上記以外の、私有地内に設置された道路
私道の管理は土地所有者に任されており、地中の下水管・水道管・ガス管なども原則個人の所有物となります。
例えば東京都23区内の公道下の下水管は東京都下水道局が定期的に調査・補修してくれますが、私道内の下水管は通常、不具合が起こらないと補修されません。
下水管が壊れると、道路の陥没(八潮の小さいバージョン)や下水の詰まりが起こる事があります。
そうなると事故の危険もありますし、引っ越さなければならなくなるかもしれません。
そんなことになってしまわないよう、今回は古い私道に不具合が起きていないか判定するためのチェックポイントを紹介させて頂きます。
★老朽化した私道の不具合チェックポイント★
●常時下水のにおいが漂っていないか
においがする=下水が滞留している可能性が高いため、なるべく早くご相談ください。単に流れが悪いだけであれば緊急性はありませんが、既に詰まったり壊れたりしている可能性もあります。
※マンホールやますを開けると状態が判りますが、ご自身で開けるのは大変ですし危険なこともあります。ご相談頂ければ現地に伺って確認します。
●路面にへこみ、陥没孔、がたつきが無いか
表面のはがれや全体的な多少のヒビであれば単なる老朽化の可能性が高く、緊急性はありません。
一部だけ異常にヒビが多かったり、既に陥没している場合は地中の下水管が壊れている可能性があるため、すぐにご相談ください。
●雨水・汚水ます、宅地の周辺にスキマ、へこみなどが無いか
下水施設の隙間から土砂が持っていかれて、スキマや路面のへこみが出ることがあります。家の基礎まわりにスキマが出ることもありますので、注意深く確認してみてください。
●雨の日に路面や側溝に水が溜まっていないか
路面の排水勾配の不備、側溝の不具合が原因です。ひどい場合には全面的な改修をお勧めします。
※状態の良い道路は、一切水たまりができません!
●(ついでにチェック!)ブロック塀
道路ではありませんが、古いブロック塀は鉄筋が腐食していたりします。
倒れると死亡事故にもなりかねません。
手で押してみて簡単にグラグラ動くようであれば非常に危険な状態です。
いろいろ紹介しましたが・・・不具合があっても必ずしも表面に影響が見えるとは限りません。
例えば上のチェックポイントにひとつも当てはまらなかったとしても「築造して30年補修した記憶が無い」といった場合には確実に老朽化が進んでおります。「転ばぬ先の杖」という事でご相談頂いても全く問題ありません。お気軽にお問い合わせください。
なお杉並区では私道の整備や老朽化したブロック塀の改修に助成金を出しています。
私道助成金:https://www.city.suginami.tokyo.jp/s101/1591.html
ブロック塀等安全対策支援:https://www.city.suginami.tokyo.jp/s095/1855.html
※助成金が使用できるかどうかは区役所が判定してくれます。
株式会社街路は、杉並区の助成金工事の指定業者となっており、毎年何本かの工事を行っておりますし、ブロック塀の改修工事も可能です。同時に宅地内の外構工事やサイクルポートの設置なども請け負っておりますので、何かありましたらまとめてお気軽にご相談ください。
※もちろん杉並区以外でも施工は可能ですが、助成金などがあるかどうかは各市区町村にお問い合わせください。
ご参考になりましたでしょうか?
皆様が安心して生活しただけるよう、今後も情報発信していきたいと思います。
ご質問等もお受けしますので、お気軽にお問い合わせください。

ます・管の破損が疑われる。



こういった小さな隙間にも注意が必要。


※事前に調査し、周辺の下水管に破損がない事を確認。原因は最後まで不明。

